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Midjourney の v5 から画像のアスペクト比を細かく指定することができます。
生成した画像を各種SNS やサイトのバナー画像で利用したいという要望もあると思います。
この記事では、生成時のアスペクト指定方法と各SNSを想定した推奨アスペクト比を紹介します。
この記事は最新バージョン v5.1 での内容となります。
また、v5.1 ではパラメタ --style raw
も利用しています。このパラメタは、Midjourney の芸術的な生成を緩和し、よりリアリスティックで写真のような画像を生成することができます。バナー画像に現実味を持たせるためにもおすすめのパラメタになります。 公式マニュアルはこちら
アスペクト比を指定するパラメタを指定する --aspect
or --ar
Midjourney で生成する画像のアスペクト比はデフォルト 1:1 です。
アスペクト比を変更する場合は、プロンプト後半で --aspect
または --ar
パラメタを指定します。
--aspect 16:9
または
--ar 16:9
さきほどのプロンプトで指定すると
Cats on the Waves at Pipeline Masters --ar 16:9 --v 5.1 --style raw
このようになります。
アスペクト比指定時の4つの注意事項
- アスペクト比には整数を使用する。 ex. 1.39 : 1 ではなく、139:100 とする
- アスペクト比の指定により生成画像が(指定しないときにくらべ)若干変化する
- 2 :1 を超えるアスペクト比は、現状実験的なのでおすすめしない
- アスペクト比を指定しても若干のサイズ誤差が発生する
アスペクト比を指定することで、生成画像の構成が若干変化する
アスペクト比を指定することで、同じプロンプト(同一seed値)でも若干画像の構成が変わります。
お気に入りの画像をプロンプトを変えながら探索したい場合は、目的のアスペクト比をあらかじめ指定してから試すことをおすすめします。
アスペクト比を指定しても若干のサイズ誤差が発生する
アスペクト比を指定しても、正確な比率にはなりません。
そのため、厳密なサイズが求められる場合は、画像処理ソフトなどを使ってトリミングなど必要な加工をすることをおすすめします。
v5.1 のデフォルト画像サイズ
現在のデフォルトモデルである、v5.1 の生成画像サイズは 1,024× 1,024 になります
ただ、最近のSNSは高解像度の画像も受け入れることができるため、もっと高解像度の画像を必要な場面が出てくるのではないでしょうか。
その場合は、無償で高解像度化できるサイトなどを利用するのも手です。
PhotoBooth や PicWish のサイトでは画像をアップロードしてワンクリックするだけで高解像度化(縦横2倍)することができます。このようなサイトを利用することもおすすめです。
各SNSの推奨サイズ
X (旧Twitter)
X (旧Twitter) ではプロフィール画像やタイムライン投稿画像、広告クリエイティブ画像が対象になります。
種類 | 推奨アスペクト比 | パラメタ | 備考 |
---|---|---|---|
ヘッダー画像 | 1:1 | 指定なし | 1,500 × 1,500 |
プロフィールアイコン画像 | 1:1 | 指定なし | 400 × 400 |
タイムライン投稿画像(PC) | 16:9(横長) 3:4(縦長) | --ar 16:9 | 横は 600pixel 以上推奨 最適サイズは 1,200 × 670 |
タイムライン投稿画像(SP) | 2:1, 3:2, 4:3, 16.9(横長) 3:4 (縦長) | --ar 2:1 , --ar 3:2 , --ar 4:3 , --ar 16.9 --ar 3:4 | 最小サイズは 600 × 300 pixel |
広告クリエイティブ画像(1枚) | 1:1, 1.91:1 | --ar 191:100 | 1,200× 1,200 1,200× 628 |
広告クリエイティブ画像(複数枚) | 16:9(横長) 8:9 (縦長) | --ar 16:9 --ar 8:9 | 1,200 × 695 (16:9) 1,200 × 1,350 (8:9) |
Instagram ではプロフィールやストーリーズ・リール画像、フィード投稿の他に広告クリエイティブ画像が対象になります。
種類 | 推奨アスペクト比 | パラメタ | 備考 |
---|---|---|---|
アイコン・プロフィール | 1:1 | 指定なし | 320 × 320 |
ハイライトアイコン | 1:1 | 指定なし | 320 × 320 |
フィード投稿 | 1:1 1.91:1(横長) 4:5(縦長) | --ar 191:100 | 横長 1,080 × 566 縦長 1,080 × 1,350 |
ストーリーズ・リール | 9:16(縦長) | --ar 9:16 | 1,080 × 1,920 pixel 最小サイズは、600 × 1,067 |
広告クリエイティブ画像(正方形) | 1:1 | 指定なし | 最小サイズは 600× 600 最適サイズは 1,080 × 1,080 最大サイズは 1,936× 1,936 |
広告クリエイティブ画像(横長) | 1.91:1 | --ar 191:100 | 最小サイズは 600× 315 最適サイズは 1,080 × 566 最大サイズは 1,936× 1,936 |
広告クリエイティブ画像(縦長) | 4:5 | --ar 4:5 | 最小サイズは 600× 750 最適サイズは 1,080 × 1,350 最大サイズは 1,936× 1,936 |
Facebook に最適な画像サイズ
Facebook の場合は、プロフィールアイコンやカバー画像、投稿画像が対象になります。
種類 | 推奨アスペクト比 | パラメタ | 備考 |
---|---|---|---|
プロフィールアイコン | 1:1 | 指定なし | 176 × 176(PC) 196 × 196 (SP) |
Facebookカバー画像 | 16:9 | --ar 16:9 | 851 × 315(PC) 530 × 297(SP) 最小サイズ 400 × 150 pixel |
投稿(1枚) | 1.91:1(横長) 4:5(縦長) | --ar 191:100 --ar 4:5 | 横長 1.080 × 560 縦長 960 × 1,200 |
投稿(2枚) | 1:2(横長) 2:1 (縦長) | --ar 1:2 --ar 2:1 | 縦長 720 × 1,440 横長 1440 × 720 |
まとめ
生成画像の目的に合わせて、あらかじめアスペクト比を指定しつつ画像生成することで効率的に画像を生成できます。
ほかのパラメタもあわせてお気に入りの画像を生成してみてください。
- Midjourney は
--aspect
or--ar
パラメタでアスペクト比を指定できる - 各種SNSサイズに合わせてパラメタを指定するが若干のサイズ誤差が発生する
最後にもう一度確認